ゲノム食品ってなんだろう?

ゲノムとは、生物が持つ遺伝情報全体のことを言います。その遺伝子情報を構成するDNAの一部を切断し、特定の遺伝子情報を破壊したり、切断した場所に別の遺伝子を挿入したりして、生物の形質を変えてしまう技術がゲノム編集です。ゲノム編集は、新しい技術であるため、安全性がまだ立証されていません。

EUは、ゲノム食品は従来の遺伝子組み換え食品と同じとの判断で、表示などで同様の規制をかける方針ですが、日本では、原則国への届け出もパッケージへの表示も不要という驚くべき内容で、安全性が心配なのに、消費者はゲノム食品かどうか知る術がありません。

ゲノム編集は、家畜や魚で広がっています。例えば、豚のミスタチン遺伝子という筋肉の成長を抑制する遺伝子を壊すと、筋肉量を制御できなくなり、成長が早く筋肉質のムキムキ豚になるとか。魚では早く大きくなるトラフグやマダイなども誕生しています。日本の主食であるお米までも米の収穫量増を狙い、植物ホルモンを増やして米粒数を増加させる稲の試験栽培まで行われています。

ゲノム食品の開発や流通に関して規制をすべきではないではないでしょうか!