新教育総合センターは子どもの生きる力を育むセンターに

旧若林小学校跡地に、令和3年12月、教育総合センターが開設予定で、その構想として、せたがや11+が示されました。
これまでの「世田谷9年教育」に区立幼稚園の2年を合わせて11年を基盤とし、私立幼稚園や保育所等との連携やかかわりを充実してプラスすると聞いています。これは、幼児期から小中学校まで高校や大学にむかって一筋に描かれており、幼児教育が小学校の予備校になってしまうのではないかと危惧しています。大人の考えるいい子どもをつくる幼児教育では、子どもを管理しがちになるのではないでしょうか。この時期こそ、子どもが伸び伸びと個性を発揮できるような環境が重要です。

2019年開設された「ホットスクール希望丘」を視察


教育総合センターに整備する乳幼児教育支援センターでも「子どもたちの探究的な遊びと学びを推進するカリキュラム」「ICT等を活用した教材の導入・実践・普及」をテーマとしています。乳児期は、ぬくもりを感じ、人の目をみて表情を真似し、物を口にいれてみたり、指でつまんだり、一つ一つを認識しながら五感が発達する大事な時期です。そして、幼児期には、本物にふれ、自然の体験をかさねることに重点をおくべきではないでしょうか。ICT等の活用はもっと先でも遅くありません。必要な時期を見極めて効果的な使い方をすることが大切です。せっかくの育つ力をつまないように、子どもの生きる力を育むセンターとなるよう求めていきます。