令和元年第3回区議会定例会で幼児教育・保育の無償化について質問しました
2019年第3回定例区議会の一般質問で10月からはじまる幼児教育・保育の無償化について質問しました。すべての3~5歳児と住民税非課税世帯の0~2歳児が対象となっていますが、実際には全ての3~5歳児の教育・保育が平等に無料になるのではなく、通う施設によって上限額も異なっています。また、国は基準を満たしていない認可外保育施設も5年間は無償化の対象とするとしました。
だとすると、無償化になる施設が必ずしも保育の安全性が担保されているとは限らないということになります。その反面、地域のニーズからうまれ、独自の方法でしっかりとした幼児教育をおこなってきた団体でも、無償化の対象外となる子どもがでてきます。これでは、3~5歳児全員無償化にはなりません。そして、幼児教育・保育の質にもかかわる重要な問題です。
世田谷区にも、配慮を必要とする子どもを受け入れたり、地域をつなぐ役割を担ってきた実績のある幼児教育のグループがありますが、やはり、無償化の対象外になります。こういうグループが既成の枠の中ではできない、子どもの育ちに必要なことを個々に対応してきました。小さなグループにとって、無償化の影響は深刻です。
すべての子どもたちの最善の利益を保障するために、区にも、国にも、幼児教育・保育の質を見定め、しっかりとした対応をしてほしいと訴えました。区長からは、「国の責任において早急に支援策をとりまとめるべき。区としても国に働きかけていく」という答弁を得ました。