災害に強いまちづくりを「台風被害の多摩川を視察して」
昨年12月23日(月)防災まち歩きで、台風19号で浸水被害にあった玉堤、野毛、玉川を歩きました。前日、世田谷区が開いた説明会にも参加しましたが、いろいろ課題が残されています。
まず、大田区との境目、玉堤1丁目からまわりました。ここは、190cmまで水位が上がり、床上浸水など大きな被害があったところです。偶然、外にでて来られた住民の方にお話を聞き、玄関から中を見せていただきました。靴はもちろん下駄箱自体も処分、部屋の木のドアは水を吸ってまがっていました。
すでにきれいに片づけられていましたが、水が上がった所にはしみができており、当日の水位の高さがわかります。その後、野毛の世田谷記念病院の前へ。こちらは、まだゴミのような大きな荷物の撤去作業中でした。堤防がない玉川1丁目や多摩川も当日報道された景色と比べながら視察しました。(写真 世田谷記念病院の前)
避難所の受け入れ態勢や、今後の水害対策への不安など、改めて課題が浮き彫りになりました。世田谷区では、今回の事から洪水と土砂災害のハザードマップの見直し、情報伝達などの対策をとっていきます。まちづくりセンターごとに作ったはずの地区防災計画がいかされていないこと、マンションなどの建て方や区との協定についてきちんと検証することが必要だとまちづくり専門家からも指摘されました。来年は「世田谷区地域防災計画」改定の時期です。防災会議のメンバーとして、いざという時に役立つ防災計画になるように提案していきます。
生活クラブ地域協議会のメンバーと二子玉川駅[/caption]