香害はペットにもおよぶ

7/25 ワンツーガーディアンズ「環境毒のはなし」というセミナーを聞きました。講師は獣医の小宮みぎわ先生。空気中の有害な化学物質、特に合成香料の影響は、ペットにも及んでいることなどを教えて頂きました。

犬や猫の尿、血液からは人よりはるかに高濃度の化学物質が検出されているそうです。呼吸から吸引する空気は、1/3は鼻の周辺から、2/3は上昇流で床から運ばれた空気を吸っています。化学物質は床付近で発生することが多く、床に近いところにいるペットはより吸いこみやすいということです。

さらに、人と犬や猫などは薬物や毒物を分解するための薬物代謝の能力に差があるということ、そもそも体のつくりが違うのです。特に猫は、香りや殺虫剤などの成分を分解する酵素が少ない、皮膚が薄く経皮吸収しやすい、グルーミングによって経口吸収しやすいなどその特性も含め、生活環境中の化学物質が病気の要因となることが多いそうです。

飼い主さんの使う強い香りの製品で愛するペットの健康を損ねてしまうなんてことがないように、

そして、ペットたちの健康被害は何年か後に自分たち人間にも現れること、肝に銘じなければなりません。

化学物質の問題は環境問題ともつながっています。未来のためにみんなで考えていきましょう。